CocoaPodsでObjective-Cの外部ライブラリを利用
CocoaPodsはiOS/Mac OS Xのアプリケーション開発用のライブラリを簡単に導入できるものである.
CocoaPods: The Objective-C Library Manager
Ruby on Railsでbundlerを用いてRubyGemsを管理したり, Node.jsでnpmを用いてモジュールを管理したりするのと同じようにXcode用のライブラリを管理できる.
CocoaPodsという名前はMac OS XのアプリケーションフレームワークであるCocoaに由来している.
CocoaPodsのロゴもCocoaの原料であるカカオの実となっている.
CocoaPods自体はRubyGemsで作られている.
準備
まずCocoaPodsをgemコマンドからインストールする.
XCodeのCommandLineToolsがインストールされてない場合は先にインストールしておく.
$ gem install cocoapods --no-ri --no-rdoc $ pod setup
使い方
まずXcodeプロジェクトのルートディレクトリにPodfileというファイルを作る.
RailsでいうGemfileに相当する.
platform :ios pod 'JSONKit' pod 'Facebook-iOS-SDK', '~> 3.2.0'
このように導入したいライブラリとそのバージョンを指定する.
バージョンの指定方法はつぎのようになっている.
記述例 | 意味 |
---|---|
'0.1' | バージョン 0.1 を使用 |
'> 0.1' | 0.1 より上のバージョンを使用 |
'>= 0.1' | 0.1 以上のバージョンを使用 |
'< 0.1' | 0.1 未満のバージョンを使用 |
'<= 0.1' | 0.1 以下のバージョンを使用 |
'~> 0.1.2' | 0.1.2 以降の 0.1.x バージョンを使用 |
Podfileを保存したらCocoaPodsのインストールコマンドを入力する.
$ pod install
これによりPodsというディレクトリにライブラリ(及びそれが依存するライブラリ)がインストールされ,xcworkspaceという拡張子のファイルが生成される.
次回からはこのxcworkspaceファイルを開いてXcodeで開発を進める.
xcworkspaceファイルを開くと自分のプロジェクトとともにライブラリをまとめたPodsというプロジェクトが追加されている.